3D VIEWウィンドウ(図 7-1 )には、カメラからみた画像が表示されています。
ウィンドウの上で、左ドラッグ、右ドラッグ、中ドラッグ、ホイールで操作することができます。
操作内容は選択されたカメラにより異なりますので、カメラ設定の節を参照ください。
カメラは複数あり、3D View上のメニュー(①)で切り替えることができます。使用可能なカメラは以下の通りです。
ロボット追尾カメラ (ロボットが移動しても画面上の同じ位置に表示される) 自由移動カメラ (ステージに取り付けられたカメラ) ロボット搭載カメラ (ロボットに搭載されたカメラ) バトルビュー (バトル時に使用しているカメラ) ダッシュビュー (ダッシュ時に使用しているカメラ)
カメラは各ロボット(ROBOT1とROBOT2)の、どのロボットのものかを設定することができます(②)。
ROBOT1 ロボット1のカメラ ROBOT2 ロボット2のカメラ
カメラの詳細な設定は、図 7-1 ③の【Setting】ボタンを押すと表示されるウィンドウから可能です。
【ロボット追尾カメラ】を選択すると(図 7-2 )、カメラは常にロボット1を追いかけるようになります。
【自由移動カメラ】を選択すると、自由にカメラを移動させることができます。ステージの中をカメラを持って移動するようなイメージで操作できます。
【ロボット搭載カメラ】を選択すると、ロボットからみた画面が表示されます。カメラの搭載位置は(ロボット設計モードページのカメラを搭載するBODYの設定の節)を参照してください。
【バトルビュー】を選択すると、バトルモード時の表示になり(図 7-6 )、常に2体のロボットを横からみた視点になります。
【ダッシュビュー】を選択すると、ダッシュモード時の表示になり(図 7-7 )、上からみたカメラ(鳥瞰図)で表示されます。常にロボット1を追いかけるように動きます。
座標系は、図 7-8 のような右手系座標系になっています。
ロボットの初期姿勢を回転させていなければ(ステージ設計モードページのロボット1設定の節のステージの設定でロボットの回転角が全て0度であるならば)、
進行方向がx軸、左手方向がy軸、天頂方向がz軸になります。
図 7-8 座標系
ロボットやポリゴン等を回転させることがありますが、回転の定義は図 7-9 のように、
X軸回転→Y軸回転→Z軸回転の順序で行われます(専門的にはx-y-z系のオイラー角と言います)。
回転の操作は難しく感じることがあると思いますが、そのときは一度全て軸の角度を0にしてから考えてみると良いでしょう。
また、例えばY軸を90度にすると、X軸とZ軸が重なってしまい1つの軸方向しか回転できなくなりますので、注意してください(ジンバルロックといいます)。
図 7-9 回転順序
メニュー→【設計】→【基本】タブの表示は図 7-10 のようになります。
環境タブでは、以下の設定が可能です。
重心とZMPの位置をトレース表示することが可能です。トレースタブ(図 7-13 )で設定が可能です。
メニューの【画像】→【光源】では、光源(ライト)の情報を細かく設定できます(図 7-15 )。
(1)Light0~Light5 光源は全部で6個あり、それぞれを個別に設定できます。 タブのLight0~Libht5を選択し、それぞれの光源の特性を設定してください。 (2)Switch 光源のON/OFFを切り替えることができます。 OFFにすると、設定項目は無効になります。 (3)Position 光源の位置をx,y,zで指定することができます。 wは、1のとき平行光に、0のとき点光源になります。 (4)Show Light Position チェックを入れると図 7-16 のように、光源の位置が表示されます。 ライトがONのときは黄色で、OFFのときは薄青色で表示されます。 なお、図ではライトの位置をみやすいようにPositionをx=0.5, y=0.0,z=0.5 にしました。
(5)Ambient(環境光) Ambient(環境光)を、三原色のR,G,Bで指定できます。 実生活では、直接光が当たっていなくても、周りの壁が反射したり、空気中の水 蒸気やほこりで光が乱反射して光が当たっています。Ambientではこのように光 が直接当たっていない面にも光を当てることができます。 強すぎると全体的にのっぺりした感じになります。 Ambientを0.8に、Diffuseを0にした場合を図 7-17 に示します。全体的に明る くなったことが分かります。
図 7-17 Ambientを0.8に、Diffuseを0にした
(6)Diffuse(拡散光) Diffuse(拡散光)を、三原色のR,G,Bで指定します。 Diffuseは光源から直接あたる光です。 例えば宇宙空間には水蒸気やほこりが無いため乱反射がおこりません。 そのため光のあたる面とそうで無い面がはっきりするため、陰影がはっきりします。 宇宙空間のように陰影をはっきりさせたいときは、Ambient成分を0にして、 Diffuseで光の強さを指定すると良いでしょう。 Ambientを0.0に、Diffuseを0.8にした場合を図 7-18 に示します。陰影が強く、 光に当たる面が明るくなっていることが分かります。
図 7-18 Ambientを0.0にDiffuseを0.8にした場合
(7)Specular(鏡面反射) Specular(鏡面反射)を、三原色のR,G,Bで指定できます。 Specularは鏡面の反射光です。 反射部分を光らせたいときに値を調整してください。 Specularの赤成分を10.0にした場合を図 7-19 に示します。 光にあたって反射する面が赤っぽくなっていることが確認できます。
(8)Direction(Vector) スポットライト光源のときの、光源の方向を設定できます。 光源からの方向ベクトルを設定してください。 (9)CutOff スポットライト光源の角度(円錐の半頂角)を設定できます。 90度以上にすると、スポットライトでなく、全方向に照射されるようになります。 (10)SpotLight Length Show Light Positionが有効のとき、スポットライトの様子が円錐状に表示されますが、 その円錐の長さを設定できます。 テスト表示用ですので、実際の見た目が変わるわけではありません。 スポットライトの設定のコツを以下にまとめます。 ①Show Light Positionをにチェックを入れる。 ②Light0以外のライトのSwitchをOFFにする。 ③ライトの位置(Positionのx,y,z)を希望する位置に設定する。 ④Positionのwは1.00にする。 ⑤陰影をはっきりさせるため、Ambientは全て0にし、Diffuseを全て2.0程度にする。 ⑥ライトの方向(Direction)を希望する方向に設定する。 ⑦ライトの半頂角(CutOff)を希望する角(30度程度が分かりやすい)にする。 以上の設定を行った結果を図 7-20 に示す。
キャプチャメニューでは動画の保存と静止画の保存を行うことができます(図 7-21 )。
動画の保存方法は次の通りです。 ①【横】【縦】の欄では、3D Viewのサイズを設定してください。横と縦の比は4:3にする ことを推奨します。画像圧縮時にエラーが生じたり綺麗に圧縮されない場合があります。 ②【録画開始】ボタンを押すとビデオ圧縮ウィンドウ(図 7-22 )が表示されます。 未圧縮で保存する場合は【全フレーム(未圧縮)】を選択するのが良いですが、1分で 数百メガバイトの容量にもなりますので、ハードディスクの空き容量を十分に確認して ください。 別途MPEG4(.H264)等のコーデックをインストールすると、高圧縮で録画を保存するこ とができます。 ③【録画停止】ボタンを押すと録画が停止されます。 ④【保存フォルダを開く】ボタンを押すと、エクスプローラ等が立ち上がり、保存先のフォ ルダが開きます。 ファイルの保存先はこちらになります。 (マイドキュメント)\Go Simulation!\SCREEN
3D View追加メニューを選択すると、3DViewが追加されます。設計モードや、バトル等全てのモードで、任意に3D Viewを増やすことができます。また、3D View毎にカメラを設定することができます(カメラの設定については3D VIEWウィンドウの操作の節参照。)
メニューの【ヘルプ】→【システム情報】メニューで、Go Simulation!の動作状況を確認することができます(図 7-26 )。
メニューの【ヘルプ】→【About】メニューでGo Simulation!のライセンスが確認できます。